2011.03.03
告白 【小説感想】

著者:湊かなえ
出版社:双葉社
(双葉文庫)
2010年4月11日 第 1刷発行
2010年6月15日 第12刷発行
≪簡単な粗筋≫
娘はこのクラスの生徒に殺された。
女性教師の告白から幕が開き、語り手が変わり・・・。
断片的だった物語は、やがて一つに・・・。
こちらの本は、文庫化する前から話題の本でしたよね。
小説界に疎い自分でも何度か目にし、気になっておりました。
読んでみようか随分と迷い、映画の宣伝を見ていたら・・・。
急に気持ちが高まってしまい、購入です。
読む前は、イジメで娘が亡くなった話だと思っていましたが・・・。
(そんな宣伝文句でしたよね)
全く違いました。
確かにイジメっぽい部分もあったけど・・・。
イジメで、娘が亡くなった訳ではありませんでした。(少々ホッ)
章の主人公(語り手)により、文体が変わるのも面白いですね。
それぞれの性格が表れていて、良かったです。
一人の視点からの事件でなく、あの出来事を別の人より見たら・・・。
と、数人の視点で描かれるのも目を引きました。
けれど・・・どの人間の立場にもなりたくないです。
全体の感想としては、やり切れない気持ちでいっぱいになりました。
誰しも生きていれば、色々あると思うけど・・・。
ちょっとした発言が、引き金となったり。
軽率な行動が、あの様な事件に発展したり。
こういうのって、悲しいですよね。
そんな気は無かったのに・・・と。

最後まで、目が離せない展開でした。
さすが、本屋大賞、他を受賞した本です。
読んでみて良かったと思いました。
タイトルの『告 白』は、何を告白するのかと思ってたけど・・・。
こういう内容は、キツイし辛いですね。
映画の方も一度は、観てみたい気がします。
(本を買う切っ掛けにもなったし)
いつかテレビで放送してくれる事を願っています。
*自分用読書メモ*
*感想/14冊目
*読んだ期間/5日間
*読書日/2010年9月読了
*空いた時間、夜に読書
※感想アップが遅れていた分
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